シチリア島のネロ・ダーヴォラと言えば、安くて、濃くて、重くて、雑なワインという印象。
現地パレルモで飲んでもその印象は変わらなかったけど、このケラソスはちょっと違う。
大衆的な印象は多くのネロ・ダーボラと同様だが、上品な酸味があるので味がダレず、ほどよい樽のニュアンス、適度な熟成感が良い意味で、バーボンのようなセメダイン≒チューインガムのニュアンスを生んでいる。
しっかり目のお肉料理全般、または単体で飲んでも全然OK。
2431円という値段を考えれば、ユーロ高の昨今、この親しみやすさは貴重だと思う。