バスルームやトイレまわりは、日々の暮らしの中で欠かせない場所。しかし、限られたスペースで清潔感を保ちつつ、美しく整った印象をつくるのは意外と難しいものです。中でも「タオル収納」は、生活感が出やすい部分のひとつ。そこで今回は、タオル収納を単なる実用品としてではなく、インテリアの一部として楽しむための工夫やアイデアをご紹介します。
1. タオルを「見せる収納」にする発想
バスタオルやフェイスタオルを棚にしまいこむのではなく、あえて見える形で収納することで、おしゃれなインテリアに早変わりします。ポイントは、カラーや素材を意識して、雑貨や家具と調和するようにコーディネートすることです。
● カラーを統一してホテルライクに
白、ベージュ、グレーなどの落ち着いた色味で揃えると、まるでホテルのような清潔感のある空間に。異なる色を使う場合は、トーンをそろえてグラデーションにすると上品にまとまります。
● 畳み方を揃えるだけでも印象が変わる
同じ形にたたんだタオルを棚に重ねるだけで、整然とした雰囲気が生まれます。ロール状にくるくる巻いてバスケットに入れる方法もおすすめ。リゾートスパのようなリラックス感が出せます。
2. 「隠す収納」と「見せる収納」の
使い分け
全てを見せる収納にすると雑然とした印象になることも。使用頻度や来客時の見え方を考えて、「隠す収納」と上手に組み合わせましょう。
● 使用頻度で収納場所を分ける
日常的に使うタオルは手に取りやすいオープン棚へ、ストック用のタオルは引き出しやボックスに収納しておくと便利です。
● 収納ケースや布カバーでやさしく目隠し
布製のバスケットやフタ付きの収納ボックスを使えば、生活感をやわらげつつナチュラルな雰囲気を演出できます。麻素材やコットンなど、やさしい素材感を選ぶとインテリアになじみやすくなります。
3. 壁面・吊り下げ収納で空間を有効活用
タオル収納に棚や引き出しが必要とは限りません。限られた空間でも活躍する、壁面や吊り下げ式のアイデアも見逃せません。
● 壁に「見せる棚」を取り付ける
棚板に小さめのタオルやアロマディフューザーを一緒に並べると、おしゃれなディスプレイ棚に早変わり。木製の棚やアイアンラックなど、素材を変えることで印象も自由自在です。
● 吊り下げ式のバスケットやハンガーを活用
ドア裏や洗濯機横など、ちょっとした空きスペースに吊り下げ式の収納を設置すれば、省スペースで実用的。タオルだけでなく洗剤や小物も一緒に収納できて一石二鳥です。
4. 収納アイテムを
「インテリア雑貨」として選ぶ
収納用品そのものをインテリアとして楽しむ視点を持つと、選び方が変わってきます。機能性だけでなく「見た目」も重視して選びましょう。
● バスケットは天然素材で温もりを
ラタンやウィッカー、柳などの自然素材でできた収納バスケットは、ナチュラルでやさしい印象をプラス。とくにナチュラルテイストのインテリアと相性抜群です。
● ガラス瓶や木製ボックスをディスプレイとして活用
フェイスタオルをコンパクトに丸めて瓶に詰めたり、木箱に入れて積み重ねたりすると、雑貨屋さんのような雰囲気に。機能だけでなく「見せる楽しさ」を感じられる収納になります。
5. 季節や気分に合わせて模様替えを
インテリアとしてタオル収納を楽しむなら、季節感を取り入れるのもおすすめです。色や柄、素材で簡単に印象を変えることができます。
● 夏はリネンや爽やかなブルー系で
涼しげな素材と色でまとめることで、見た目も肌触りも快適に。ヒヤッとした触感のタオルを加えると、暑い季節に嬉しいアクセントになります。
● 冬はふわふわ素材&あたたかみのある色で
厚手のタオルやボア素材を取り入れると見た目にもぬくもりが増します。ブラウンやモスグリーンなど、深みのあるカラーを取り入れて落ち着いた空間づくりを。
6. 家族の使いやすさも意識して
インテリア性を高めるだけでなく、実用性にも目を向けましょう。家族の誰もが「使いやすい」と感じる収納が理想です。
● 子どもも届く位置にタオルを配置
低めのオープン棚やフックを設置して、子どもでもタオルを取り出しやすいように。毎日の手洗いやお風呂タイムも、自主性を育むきっかけになります。
● 名前付きタグや色分けでわかりやすく
家族で使い分ける場合は、カラーやラベルを工夫するとスムーズ。タオルの取り違えも防げて衛生的です。
まとめ|「しまう」から「飾る」へ、
タオル収納を楽しもう
タオル収納は、ただ片づけるためのものではなく、空間を彩る立派なインテリアアイテム。色や素材、収納アイテムの選び方を工夫するだけで、ぐっとおしゃれで快適なバス・トイレ空間を演出できます。
機能と美しさを両立させた「見せる収納」で、毎日の暮らしをちょっと特別に。自分らしいスタイルで、タオル収納をもっと楽しんでみませんか?