～知らないうちに健康を損なう？現代人の新習慣に潜むリスク～
リモートワークや長時間のPC作業が当たり前になった今、「気づかぬうちに口呼吸になっている人」が増えています。
本来、呼吸は鼻でするのが自然ですが、現代のデジタルワーカーにとってそのバランスが崩れているケースは少なくありません。
本記事では、デジタルワーク中心の人に起こりやすい「口呼吸」の背景とその健康リスク、そして具体的な対策方法までをわかりやすく紹介します。
1. 口呼吸とは？なぜ起こるのか
● 口呼吸の定義
口呼吸とは、読んで字のごとく「口で呼吸をすること」です。通常、私たちは鼻で呼吸することで空気がろ過・加湿され、ウイルスや異物の侵入を防いでいます。しかし、日常的に口で呼吸をしていると、それらのフィルターが機能せず、様々なトラブルを引き起こします。
● デジタルワーカーに多い理由
デジタルワーク中心の人に口呼吸が多いのは、以下のような要因が重なるためです：
・集中時の無意識の開口状態
パソコン作業やスマホ操作に集中すると、自然と口が開き、呼吸が口からになってしまうことがあります。
・姿勢の崩れ（猫背・前傾姿勢）
長時間の前かがみ姿勢により、顎が下がり気道が狭くなると、鼻呼吸がしづらくなり、口で呼吸しがちになります。
・会話の減少・無意識状態
リモートワークでは誰とも話さない時間が増え、呼吸への意識が低下。無意識に浅い口呼吸が続いてしまいます。
2. 口呼吸による身体への影響
● 乾燥による口腔トラブル
口呼吸をしていると口内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌も減少します。これにより、以下のようなリスクが高まります：
・虫歯・歯周病のリスク増加
・口臭の悪化
・舌苔（ぜったい）の増加による不快感
● ウイルスやアレルゲンの侵入
鼻呼吸には空気中の異物を除去する機能がありますが、口呼吸ではそれが働かず、ウイルス・ほこり・花粉などが直接体内に入り込みやすくなります。
● 睡眠の質の低下
口呼吸は睡眠中にも起こりやすく、いびきや無呼吸症候群の原因にもなります。睡眠の質が下がると、日中の集中力・免疫力にも悪影響が出てきます。
3. 口呼吸を防ぐセルフチェックと改善法
● 自分は口呼吸？セルフチェック
以下の項目にいくつ当てはまりますか？
・朝起きたときに口が乾いている
・日中、口を閉じている時間が短い
・歯医者で「口臭がある」と指摘された
・鼻がつまりやすい（慢性的な鼻炎など）
・集中しているときに口が開いていることが多い
2つ以上当てはまる方は「口呼吸傾向」が強いといえます。
4. デジタルワーカー向け！
今日からできる対策法
● ① 姿勢を整える
椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして作業することで、自然と顎が引け、鼻呼吸しやすくなります。
特に、ディスプレイの高さを目線の高さに調整するのが効果的です。
● ② 口周りの筋肉を鍛える
表情筋や口輪筋が弱ると、口がぽかんと開きやすくなります。以下のエクササイズを日常に取り入れてみましょう：
・「あ・い・う・え・お」を大げさに発音
・唇を閉じて5秒キープ（1日数回）
・舌を上あごにしっかりつける意識
● ③ ガムや飴で唾液を促進
無糖のキシリトールガムなどを軽く噛むことで、唾液分泌が促され、口内の乾燥防止や虫歯予防にもつながります。
● ④ 鼻づまり対策も忘れずに
鼻炎やアレルギーがある人は、まず鼻の通りを改善することが重要です。市販の点鼻薬を一時的に使用したり、耳鼻科で根本治療をするのも良いでしょう。
5. プロケアの選択肢も検討を
● 歯科での相談
口呼吸が習慣化している場合、歯科医師に相談することで、舌の位置・噛み合わせ・歯列の問題などの専門的な視点から改善策を提案してもらえます。
● 口腔内トレーナーやマウスピースの活用
軽度の口呼吸対策として、市販の「口閉じテープ」や「お口トレーニング用具（マウスピース型）」を使用するのも一つの方法です。
まとめ：鼻呼吸を取り戻して健康な働き方を
デジタル社会の進展によって、私たちの生活は便利になった一方、身体にかかる負担は確実に増えています。
口呼吸もその一つ。
毎日のちょっとした意識とケアで、健康は大きく変わってきます。
「自分ももしかして…」と感じた方は、今日から早速、姿勢と口の閉じ方を意識してみてください。
快適な働き方と、健やかな生活のために「鼻呼吸」を取り戻しましょう。
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