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アレルギーの新常識 ~ナッツアレルギーを正しく理解する~

公開日:2025/12/04 更新日:2025/12/05
食物アレルギーとナッツの関係について正しく知ろう 食物アレルギーと聞くと、まず「卵・牛乳・小麦」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。日本では長い間、この3つが食物アレルギーの代表的な原因とされてきました。 しかし近年、アレルギーの状況は変化しています。令和3年度の調査では、木の実類(ナッツ)が小麦を抜き第3位に。特に「くるみ」によるアレルギー症例が増加しており、2023年3月には食品表示基準が改正され、表示義務のある特定原材料に新たに「くるみ」が追加されました。 さらに2025年度中には「カシューナッツ」も追加される予定で、加工品にごく微量であっても含まれる場合は表示が義務化されます。

木の実類アレルギーの特徴

木の実類アレルギーの内訳を見ると、「くるみ → カシューナッツ → マカダミアナッツ」の順に多いとされています。 またナッツアレルギーには、特定のナッツだけに反応する方もいれば、複数のナッツに交差反応を起こす方もいます。例えば、 ☑カシューナッツアレルギーの方はピスタチオで症状が出やすい ☑くるみアレルギーの方はペカンナッツに反応しやすい と言われています。このように、ナッツアレルギーは一筋縄ではいかないアレルギーのひとつです。

なぜナッツアレルギーが増えているの?

背景として考えられるのが、ナッツの消費量増加です。 健康志向の高まりもあり、栄養価の高いナッツはおつまみ・お菓子などさまざまな形で手軽に入手できるようになりました。さらに、 ☑パン ☑サラダ ☑カレー ☑ドレッシング などにも“隠れて”使われることが増え、摂取の機会が増えています。特にくるみは、 ☑食物繊維が豊富 ☑α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)を多く含む といった栄養価の高さが注目され、生活に取り入れる方が増えていることも影響していると考えられています。 また補足として、「ナッツアレルギー」と聞いてピーナッツ(落花生)を思い浮かべる方が多いですが、ピーナッツはマメ科であり分類上ナッツとは別です。この点も知っておきたいポイントです。

そもそもアレルギーとは?

私たちの体には、細菌やウイルスなどから守る「免疫」という仕組みがあります。 ところが、この免疫が過剰に働くと、本来無害な食べ物を“敵”と認識し、アレルギー症状が引き起こされます。 食物アレルギーは子どもに多いものの、年齢とともに改善しやすい食品もあります。 (例:卵・牛乳・小麦は小学校入学前に約8割が改善) 一方で、ピーナッツ・魚介類・そば・果物・木の実類は改善しにくい食品として知られています。

ナッツアレルギーの主な症状

☑口や喉のかゆみ・腫れ ☑じんましん、皮膚の赤み ☑嘔吐、腹痛、下痢 ☑咳、ゼーゼー、呼吸困難 ☑血圧低下、意識障害(アナフィラキシー) 特に注意が必要なのが、アナフィラキシーショックと呼ばれる急性アレルギー反応です。 アナフィラキシーとは、アレルギーが原因で複数の臓器に症状が急速に現れる状態のこと。その中でも、 ☑血圧の低下 ☑活動性の低下 ☑意識障害 ☑場合によっては心肺停止 といった危険な状況に陥るものがアナフィラキシーショックです。 アレルギー食物は極めて少量でも重篤な症状が出ることがあり、迅速な対応が求められます。

正しく知り、安心して食生活を楽しむために

栄養価が高く、おいしさも魅力のナッツ類。しかしアレルギーを持つ方も増えている現状をふまえると、「卵・牛乳・小麦」だけでなくナッツにも注意を払うことが大切です。 一人ひとりが正しく理解し、食品選びや表示の確認を習慣化することで、安心して食生活を楽しめる環境づくりにつながります。
吉野 愛(YOSHINO AI) 管理栄養士×フードスタイリスト×食育インストラクター 江上料理学院にて勤務、講師経験を経て、管理栄養士として独立。 外食店の健康的なメニューの開発、栄養アドバイス、野菜ソムリエ、食育インストラクターなどの栄養講座の講師やフードスタイリストとして活動中。 栄養バランスはもちろん、見た目の美しさや2児の母としての視点をいかして、 皆様の暮らしに役立つ分かりやすい記事をお届けします。

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