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無理なく続ける備え!9月から始めるローリングストック術

公開日:2025/08/29 更新日:2025/09/11
9月は防災月間。地震や台風など、いつ起こるかわからない災害に備えるため、この時期は非常食や防災用品を見直す良い機会です。 とはいえ、非常食を一度に大量に買って押し入れにしまい込むだけでは、気付いたときには賞味期限が切れていた…ということも珍しくありません。 そんなときに役立つのが「ローリングストック」という方法です。

ローリングストックとは

ローリングストックとは、普段から食べ慣れていて、長期保存が可能な食品や飲料を少し多めに購入する方法です。 備蓄した食品は、賞味期限の古いものから食べ、消費した分だけ買い足していくことで、常に一定量を保つことができます。この方法により、非常食と日常の食生活をつなげ、災害時にも慣れた味や調理法で食事ができるため、心理的な安心感を得られます。

例えば…

普段よく食べるレトルトカレーをいくつかストックしておき、1袋食べたら1袋買い足す。これを繰り返すことで、いつでも一定量の備えが保てます。

備蓄のポイント

①普段食べている食材を少し多めに買ってストックする ②普段の食事でそのストックを使う ③食べたら同じものを買い足して補充する

おすすめの食材

ローリングストックには、「長持ちする」「調理が簡単」「普段から食べ慣れている」ものを選ぶのがポイントです。 ●主食: 米、レトルトごはん、乾麺、カップ麺、缶詰パン ●主菜: 缶詰(さば・いわし・焼き鳥・大豆など)、レトルトハンバーグ、ツナ缶 ●副菜・汁物: 日持ちする野菜(じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃなど)、乾燥わかめや海苔、インスタント味噌汁、即席スープ ●おやつ: ビスケット、ゼリー飲料、ようかん、ナッツ類、ドライフルーツ ●飲料:ミネラルウォーター、野菜ジュース、スポーツドリンク ●その他: レトルトカレー、調味料(みそ、しょうゆ、塩、砂糖、酢、食用油、マヨネーズ、ケチャップなど) これらを普段の食卓に取り入れつつ、賞味期限を切らさないよう回していきます。特に缶詰やレトルト食品は調理器具が限られる災害時にも役立ちます。

続けるためのコツ

ローリングストックは「無理せず」「生活の一部」にすることが長続きの秘訣です。 1.在庫の“見える化” ストック用の棚や箱を決め、同じ種類ごとにまとめて置くことで残量がひと目で分かります。 2.賞味期限の確認日を決める 月に一度、例えば月末や買い物の日に、期限が近いものを優先的に食べ、新しいものを補充します。スマホのカレンダーに通知を設定しておくのもおすすめです。 3.家族で味を確認 災害時は慣れない環境で食欲が落ちやすいため、普段から食べ慣れた味を選ぶのが安心です。ときどき「非常食の日」を作って、家族みんなで食べてみると楽しみながら備えられます。 4.季節ごとに見直す 夏場は水分補給を意識した飲料や塩分補給ができる食品、冬場は温めて食べられるスープやおでん缶など、季節に合わせてラインナップを変えると、より実用的です。

まずは1週間分から

内閣府や農林水産省は「最低3日分、できれば1週間分の食料と飲料」の備蓄を推奨しています。ローリングストックなら一度にそろえる必要はなく、少しずつ買い足していけば無理なく達成できます。

要配慮者への備え

乳幼児や高齢者、持病やアレルギーのある人は、災害時に特別な配慮が必要です。粉ミルクや離乳食、レトルトおかゆ、介護食品、アレルギー対応食品など、ふだん食べ慣れた食品を少なくとも2週間分備えておくと安心です。好物の食品や飲み物も揃えておくと、災害時の心理的負担を和らげられます。

まとめ

ローリングストックは、特別なことをするのではなく、日常生活に“少し備えをプラス”するだけの方法です。9月は気温も落ち着き、食品の保管もしやすくなる時期。今から始めれば、来年の今頃には備蓄の習慣がすっかり定着しているはずです。災害はいつ起こるかわかりませんが、日々の暮らしに溶け込んだ備えをしておくことで、災害時も慌てずにすみます。
横川仁美 管理栄養士×料理研究家 管理栄養士の資格を取得後、保健指導や重症化予防を中心に2500人以上へのアドバイス提供。 現在は現場経験を活かし、管理栄養士を活かしながら食専門ライター×料理研究家(Nadiaアーティスト)として執筆・監修、企業のブランドイメージに沿ったレシピ提案を行っている。さらに、健康事業のサポートや飲食店向けのレシピ提案やメニュー開発も手掛けている。

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