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子どもも大好き!トマト加工品の秘密

公開日:2025/08/21 更新日:2025/08/21
代表的な夏野菜、トマトのおいしい季節ですね。『トマトが赤くなると医者が青くなる』ということわざがあるほど、トマトは栄養満点。ところが、意外と生のトマトは苦手…という方、多いのではないのでしょうか。 かく言うわが家の子どもたちも、生のトマトは苦手なのに、トマトソースやケチャップはたっぷりかけるほど大好き。今回はそんなトマトソースにも使われる、手軽なトマト缶やトマトペースト、ケチャップなどのトマト加工品と、生トマトとの違いや栄養、選び方についてお話していきます。

トマトと日本の歴史

トマトが日本にやってきたのは江戸時代。はじめは観賞用として重宝されており、明治時代に入ってから、食用として利用されるようになりました。そして、チキンライスやオムライス、スパゲティナポリタンといった洋食の普及とともに、ケチャップなどトマト加工品の需要も伸びていったそうです。

生のトマトとトマト缶の違い

生のトマトと、トマトケチャップやトマトペースト・トマト缶などの加工品は、どちらもトマトを原料としていますが、品種、加工方法、さらに栄養価に違いがあります。 生のトマトは主に皮が薄いピンク系品種で、完熟前に収穫されることが多く、そのままサラダにして生食するのに適しています。 一方で、加工用のトマトは赤系品種で、完熟してから収穫され、搾汁後、水煮や濃縮還元して加熱処理されます。加熱によりトマトの赤色成分であるリコピンの吸収率が向上し、酸味が少なく濃厚なうま味と甘みが増すのが特徴です。さらに、大きさ・形・キズなど規格外のものも利用できるため、生産コストやロスを抑えられ、生のトマトと同じ重量でも安価に購入できる点も魅力的ですね。

トマトの栄養価

トマト缶やケチャップなどのトマト加工品は、加熱により水分が飛んで濃縮されている分、リコピンの吸収率が向上し、カリウムの含有量も高くなります。カロテノイドの一つであるリコピンは抗酸化作用が強く、その作用はビタミンEの100倍以上ともいわれています。一方、ビタミンCは加熱により減少してしまうため、生のトマトが勝っています。 さらに、生のトマトはうま味成分であるグルタミン酸が豊富で、ほかの食材と組み合わせることで旨みが増します。加工品はコクを、生のトマトは風味や食感を加えてくれます。両方を組み合わせることで、味わいに深みが生まれるため、スープやソースに利用すれば、塩分を減らしても満足感を得ることができるでしょう。

丁寧に選びたい毎日のトマト缶

トマト缶は、大きく分けて二種類あります。皮をむいたトマトを丸ごと使ったホールトマト缶と、ダイス状(角切り)にカットしたトマトを使ったカットトマト(ダイス)缶です。酸味のやわらかさや濃厚さを求めるなら、イタリア産の完熟トマトを原料としたものがおすすめです。 ホールトマト缶は、トマト本来の風味をそのまま活かせるため、ソースや濃いめの煮込み料理に最適です。 カットトマト(ダイス)缶は酸味の強い種の部分が除かれているため、生トマトの種が苦手…という方にもおすすめです。ゴロゴロとした食感も具材として活かせることから、スープや煮込み料理に最適です。 また、生のトマトを煮詰めて裏ごししたものに、トマトピューレや、トマトペーストがあります。生のトマトと比べたときの濃さは、トマトピューレでは約3倍、トマトペーストでは約7倍といわれています。どちらも裏ごしにより皮や種が除かれているため、酸味が少なくなめらかな食感で、短時間で旨みをプラスできるのが特長です。そのため、煮込み料理の隠し味や仕上げに向いています。

最後に

みずみずしいトマトのおいしさを味わえる生トマトに、保存がきいて手軽にトマトの栄養と風味をプラスできるトマト加工品。どちらも、私たちの食卓に鮮やかな彩りを添えてくれます。それぞれの特色をうまく活かしながら、おいしくいただきたいものですね。
むすたーはむ ナチュラルフードコーディネーター×薬剤師 薬剤師として病院や薬局勤務後、出産を機に主婦へ。 子どもの食物アレルギーをきっかけに、グルテンフリーの米粉パン作りやヘルシーな植物性素材のレシピに興味をもち、ナチュラルフードコーディネーターの資格を取得。 現在は4人育児のかたわら、アレルギー対応や、プラントベースのレシピ発信を続けています。

〈トマトケチャップ〉

〈トマトピューレ〉

〈ホールトマト〉

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