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手漉き和紙と機械抄き和紙

公開日:2026/02/25 更新日:2026/02/25
みなさんこんにちは! 当ショップを運営する株式会社オオウエは、大阪は四天王寺のお膝元で創業約80年の歴史をもつ和紙の専門商社です。
現在、私たちが目にする和紙には手漉き(てすき)和紙と機械抄き(きかいずき)和紙があります。どちらも和紙という枠組みの中にありますが、製造工程や仕上がりの風合いに明確な違いがあります。それぞれの特徴を整理して解説します。
手漉き和紙(てすきわし) 職人が道具を使い、一枚一枚手作業で紙を漉く伝統的な製法です。 製法 「漉き舟」と呼ばれる水槽に原料(楮・三椏・雁皮など)とネリ(粘剤)を入れ、木枠のついた「簀桁(すけた)」を使って、前後左右に揺らしながら繊維を絡ませます。 特徴 繊維の絡まり: 紙の繊維が前後左右あらゆる方向に絡み合うため、非常に強靭で破れにくいです。 風合い: 一枚ずつ厚みや繊維の並びに個体差があり、耳(紙の端)の自然な仕上がりが美しいです。 用途: 文化財の修復、障子紙、書画用紙、芸術作品など、永続性や風合いが求められるものに使われます。
機械抄き和紙(きかいずきわし) 大型の製紙機械を使い、自動化された工程で紙を抄く製法です。 製法 液体状のパルプを回転する網の上に連続的に流し込み、プレス機で脱水して乾燥させます。 特徴 繊維の並び: 繊維が一定方向に並びやすいため、手漉きに比べると強度はやや劣ります(縦横の強度バランスに差が出やすい)。 均一性: 大量生産が可能で、品質や厚みが一定しており、価格も手頃です。 用途: 障子紙、封筒、包装紙、工芸品など、日常生活の身近な用途で広く使われています。
どちらを選ぶべきか? 手漉き和紙: 「一生モノ」として残したい作品や、特別な贈答品、繊細な修復作業など、和紙そのものの温もりや質感が重要な場面に適しています。 機械抄き和紙: 普段使いの障子紙や、安定した品質で数を揃えたい印刷物など、実用性とコストパフォーマンスを重視する場面に適しています。 どちらも「和紙」としての原料の良さは共通していますが、用途に合わせて使い分けることで、よりその魅力を引き出すことができます。