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パパがすぐにでもできる「ママの快眠サポート」

公開日:2026/07/29 更新日:2026/07/29
本記事は佐藤珠美先生によるコラムで、 「乳幼児のスキンケア」「寝かしつけ」「抱っこ」など、 産後のママが抱えやすい悩みに寄り添いながら、毎日の育児に 役立つ情報をわかりやすく発信しています。

パパがすぐできる「ママの快眠サポート」

待ちに待った赤ちゃんとの生活。最近は産後パパ育休などの取得も広がりはじめ、「夫婦二人三脚でスタートダッシュを切ろう!」と意気込むパパも増えています。一昔前の「パパの帰宅が遅くて、せっかく寝た赤ちゃんを起こしてしまう」という悩みから見れば、素晴らしい変化です。そんな中で、今注目されているのが「夫婦が一緒に起きて夜泣きに対応する」スタイルです。ママを一人にしないパパの優しい姿勢はとても素敵です。しかし、二人が同時に寝不足になってしまうと、日中の体力が持たなくなり、育児や生活にも支障が出てしまいます。睡眠時間が6時間未満になるとパフォーマンスが低下し、5時間未満では生活習慣病やメンタルヘルスのリスクが高まります。「一緒に起きてがんばること」だけが愛情ではありません。今、パパに求められているのは、お互いの睡眠を賢く守る「スマートなチームプレイの仕組みづくり」です。パパの冷静な視点があれば、夜の時間はもっと心地よいものに変えられます。

なぜ交代で休むほうが、笑顔になれる?

十分な睡眠がとれると、心身に余裕が生まれます。深夜の暗闇の中、夫婦どちらかがしっかり体力を温存できている状態を作ることが、家族全員の笑顔を守る一番の近道です。赤ちゃんは親の安心感やリラックスした雰囲気を敏感に察知する天才です。逆に、不安や緊張に気づくのも上手なので、親は赤ちゃんの不安を高めないように日頃から心身を落ち着かせて育児にあたる必要があります。パパやママが落ち着いた気持ちで接してくれると、赤ちゃんも安心して眠りにつきやすくなります。出産直後のママは、ホルモンバランスの変調もあって「私がしっかりしなきゃ」と緊張しがちです。だからこそ、一歩引いたところから状況を客観的に見つめ、「ちょっと交代で休む仕組みを作ってみない?」と優しくハッピーな提案ができるのは、パパの素晴らしい役割なのです。一見冷たいように思えますが、感情に流されず冷静に全体を把握し、大局的な対処です。しかし、言葉が足らずだと、妻に伝わらないかもしれないので注意しましょう。

実験気分で我が家だけのベストな形をつくる

育児に「こうしなければならない」という絶対のルールはありません。大事なのは、世間のマニュアル的なものにあわせるのではなく、夫婦で話し合い、色々な方法を試しながら「自分たちにあうスタイル」へ調整していくことです。例えば、工夫の一つとして「深夜の授乳のパパシフト」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。一日の中で、最も孤独を感じやすく、精神的に疲れが出やすいのが深夜(例えば2時〜5時など)の時間帯です。この時間はパパが担当し、「ここは俺が責任を持つから、ママは別室でゆっくり寝てね」とバトンタッチします。ママにまとまった睡眠時間と、「今は起きなくていい」という安心感をプレゼントします。まずは「今夜、試験的にやってみようか」と、夫婦でゲームのように楽しんで試してみてください。

母乳育児を応援する!

【パパのスマートな授乳&寝かしつけ】 「でも、うちは母乳育児だから、夜中にパパができることは少ないのでは?」と思うかもしれません。夜の授乳=ミルクをあげることだけではありません。ママの「母乳で育てたい」という思いを尊重しながら、パパがチームのキーマンとして活躍できるサポート術があります。 ①「お腹すいたサイン」をキャッチして、スムーズな授乳へ繋ぐ 赤ちゃんが大泣きし、興奮しきってからママにバトンタッチすると、赤ちゃんもおっぱいをうまくくわえられず、ママも体力を消耗します。そこで、パパの出番です。赤ちゃんが「口をモグモグさせている」「自分の指・手を吸おうとしている」といった、大泣きする前のお腹がすいた初期サインをいち早く見極めましょう。最大音量で泣き出す前に静かにママへ繋ぐことで、穏やかでスムーズな授乳環境を整えることができます。ママが準備している間に、赤ちゃんのおむつを替えることもできます。パパが搾乳(おっぱいを搾ったもの)赤ちゃんに飲ませることもできます。ママの思いを尊重しながら、パパができることを考え、行動してみましょう。 ② 科学で突破する「ベッドでの寝かしつけ習慣」 せっかく授乳が終わっても、ベッドに下ろした瞬間に泣き出す現象に悩まされるパパは多いはず。しかし、近年の脳科学研究で、背中の刺激(背中スイッチ)ではなく「親の胸(体)から離れる瞬間」に赤ちゃんの心拍数が急上昇して目覚めることが分かってきました。このメカニズムを応用して、パパが先導して赤ちゃんがベッドで眠る習慣を作っていきましょう。授乳が終わったら、まだウトウトしている段階で最初からベッドへ。あるいは、抱っこで寝ついた場合は「5〜8分間」しっかりパパの胸に密着させたまま座って待ち、眠りが深くなったのを見計らってからすっとベッドへ移します。パパがそばで優しく寄り添い、「ここは安心して眠れる場所だよ」(低めの声で静かに語りかける)などと伝えることで、抱っこに頼りすぎない睡眠習慣を育てることができます。赤ちゃんは、大人に比べ眠りが浅く、ちょっとした刺激でうなったり、ぐずったりするかもしれませんが、眠りに入るのを慌てずにそっと見守ってあげてください。

まとめ

夜、暗闇の中で妻と二人一緒にボロボロになることだけが愛情ではありません。「妻をしっかり休ませるために、自分が冷静に夜の環境をコントロールする」そして、「我が家にとってのベストを夫婦でアップデートし続ける」それこそが、ママと同じスタートラインに立った、パパにしかできない最高の技です。最後に、パパのための「夜のチーム戦略」チェックリスト」と、自然に言える!ママへの声かけの例を準備しました。必要に応じて活用してください。ご家族な健やかな眠りを願っています。
更新日09/12(09/05〜09/11集計)