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あやしても反応が薄い? 「つまずき」は、自分らしく育とうとする大切な準備期間

公開日:2026/04/25 更新日:2026/09/30
本記事は佐藤珠美先生によるコラムで、 「乳幼児のスキンケア」「寝かしつけ」「抱っこ」など、 産後のママが抱えやすい悩みに寄り添いながら、毎日の育児に 役立つ情報をわかりやすく発信しています。

自分らしく育とうとする大切な準備期間

「うちの子、あまり泣かない」「眠っていることが多い」「あやしても反応が薄い」などと、他の子に比べて反応が薄かったり、育児書にあるような反応が得られなかったりすると、育児に「つまずき」を感じ、不安になる親御さんがいらっしゃいます。 赤ちゃんの成長発達では個人差が大きいものの、早産で生まれた赤ちゃんにとっては、まだお腹のなかで過ごしていた時期かもしれません。そのような場合は、特に発達や成長のスピードがゆっくり感じられるかもしれません。 「心配すぎ」という人がいるかもしれませんが、赤ちゃんの反応に関心が高く、小さな変化を一生懸命に探している表れです。 「つまずき」と感じたことはマイナスではありません。 育児において重要な「気づき」のチャンスであり、成長のプロセスにおいて貴重な発見につながるかもしれません。

乳児期の初期段階の「静かな成長」

乳児期の初期段階、特に小さく生まれた赤ちゃんにとっては、まず大きくなることが優先され、外界への反応、例えば、声をかけても「目が合わない」「反応してくれない」「表情が乏しい」というのはよくあることです。 外からはまだ見えず、少し時間がかかるかもしれませんが、水面下では着実に発達の準備が進んでいます。そして、実際の生後日数ではなく、「修正月齢」(予定日からどれくらい経過しているか)で見ると、順調に成長していることが大部分です。 その時はひどく心配していても、後から振り返れば全く心配する必要がなかったということはよくあります。

赤ちゃんが発する小さなサインを見つけよう

NICU(新生児集中治療室)などで小さなお子さんを見慣れていると、昨日よりも今日、明日と、その子なりの小さな成長に気づくことがあります。 ほんのかすかな動きであっても、指に触れたときに握り返し、ハグしてくれた瞬間は、親御さんに感動をもたらします。ミルクを飲む量が増えたり、スピードが少し速くなったりしただけでも大きな喜びです。だんだんできることや反応が増え始めると、親としては「もっと、早く」などと期待が膨らんでいくかもしれませんね。 毎日見ているからこそ、「気づくこと」もあれば「気づかないこと」もあります。  もし、「つまずき」を感じることがあったら、遠慮なく保健師や助産師、子育て支援関係者に話してみませんか。 親が気づかない変化を教えてくれるかもしれません。 また、親が「これくらいは当たり前」と考えていることが、お子さんにとっては、すごいことかもしれません。 実は、赤ちゃんは反応しようとしているのに、親の関わりのスピードが速すぎて、赤ちゃんが考えている間に次へ移ってしまい、興味が失われたり疲れてしまったりしているのかもしれません。赤ちゃんに慣れた人は、ゆっくりとわかりやすいトーンで関わり、赤ちゃんの反応を待ち、小さなサインを見つけて反応を引き出すのが上手です。 一人で頑張りすぎずに、肩の力を抜いて、誰かの手を借りながら、ゆっくり少しずつ成長するお子さんの姿を見守ってあげましょう。

おわりに

あなたのお子さんが、他の赤ちゃんと比較して、育児書やネットに書かれている目安よりも反応が薄いと思えるような「つまずき」に気づいたとしたら、それは、お子さんが自分らしく育とうとする大切な準備期間にいると考えてみましょう。 そうしてみると、新しい発見があるかもしれません
更新日:10/13(10/06〜10/12集計)