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寝かせようとすると起きてしまう

公開日:2026/02/04 更新日:2026/02/20

寝かせようとすると起きてしまう

赤ちゃんを抱っこで寝かしつけている方の悩みのひとつに、「赤ちゃんをベッドやお布団に寝かせようとすると起きてしまう」というものがあります。夜中に、ご自分も眠くて疲労困憊の状況のなかで、何回もベッドやお布団に寝かせようとして苦労されている姿が目に浮かびます。抱っこから下ろそうとすると赤ちゃんが起きたり、泣いたりするのか、対策について、一緒に考えてみましょう。

1.なぜ抱っこで眠るのか

皆さん、電車やバスで移動する際には、いつのまにかうとうとと眠ってしまった経験はありませんか。 寝不足や疲れているというのもあるかもしれませんが、電車のガタンゴトンという揺れと音に「1/fゆらぎ」が含まれているからです。 「1/fゆらぎ」は自律神経のバランスを整え、リラックスさせてくれます。 身近な「1/fゆらぎ」の例として、心臓の鼓動、炎のゆらめき、雨音、小川のせせらぎ、波の音、小鳥のさえずりなどがあります。 川や海、山などに遊びにいって気持ちが良いと感じるのには理由があるのです。 これらは、ヒーリングミュージックなどによく使われます。赤ちゃんが抱っこで眠るのにも、「1/fゆらぎ」が関係しています。抱っこで身体が密着し、近くにママの心臓の音を聞きながら、適度に揺らされると、昔お腹のなかにいたときのことを思い出し、安心して眠くなるのでしょう。 ベビーカーや車の揺れで、赤ちゃんが眠るのも同じ理由です。

2.抱っことベッド・布団での眠りの違い

抱っこして眠った赤ちゃんをベッドやお布団に下ろすと起きてしまうことから、「この子は、抱っこの方がよく眠るとか、抱っこでしか寝ない」と誤解されていることがあります。 その誤解が、ますます赤ちゃんを抱っこして寝かしつける悪循環に繋がってしまうので、気を付けましょう。 黒田公美(脳神経科学者)さんのグループが、赤ちゃんの眠りの深さについて調べたところ、抱っこよりも、ベッドの方が深く眠ることが明らかにされました。 抱っこでの眠りが浅い理由は、動物に見られる生存本能なのです。 何かの拍子に振り落とされないように、危険を察知できるように脳が活動しています。ママも寝ている時に、赤ちゃんが泣いたりするとパッと目が覚めるのは同じ理由です。赤ちゃんをずっと抱いて寝かせることは、赤ちゃんのためにも、ママのためにもよくありません。 赤ちゃんが眠そうにしたら、ベッドやお布団に早めに寝かせましょう。 その時に役立つのが「1/fゆらぎ」を使った寝かしつけです。 部屋を暗くし、室温も調整し、お腹のなかにいたときのような心地よい環境を作ります。そして、自然音を聞かせリラックスした状態で、手や腕をマッサージしたり、背中をトントンしたりします。

3.目を覚ましやすいタイミングと下ろし方

抱っこしていた赤ちゃんをベッドに寝かせようとして起きてしまう現象について、これまで「背中スイッチ」で説明されてきましたが、黒田さんのチームは、背中スイッチではなく、抱っこで密着していた身体が離れる瞬間に起きていることを明らかにしました。 また、寝かせ方も頭から下ろすか、お尻から下ろすかは関係ないそうです。重要なのは下ろすタイミングです。 赤ちゃんが腕のなかで眠って8分以上たって下ろすと目が覚めないそうです。下ろすときのコツは、親がリラックスした状態で淡々と行うのがよさそうです。

まとめ

今回、引用させていただいたのは、黒田公美さん(東京科学大学生命理工学院 教授)の赤ちゃんの泣き止みと寝かしつけの科学です。 興味がある方は、ぜひ検索してみてください。 赤ちゃんの眠りと覚醒、泣きについて科学的に説明されています。赤ちゃんのことをよく知ることができ、自信をもって育児を行うことができます。赤ちゃんとママ・パパがよい眠りを得られることを願っています。
更新日:10/16(10/09〜10/15集計)