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赤ちゃんのスキンケア 梅雨の季節なのに肌が乾燥する?

公開日:2026/06/25 更新日:2026/09/30
本記事は佐藤珠美先生によるコラムで、 「乳幼児のスキンケア」「寝かしつけ」「抱っこ」など、 産後のママが抱えやすい悩みに寄り添いながら、毎日の育児に役立つ情報をわかりやすく発信しています。

梅雨の季節なのに肌が乾燥する?

ジメジメとした湿気が気になる梅雨の季節がやってきました。この時期、「湿度が高いから保湿の必要は無い」「汗をかいているから肌が潤っている」と思っていませんか?実は、これは大きな誤解です。この時期の赤ちゃんの肌は、潤っているどころか、よく見ると乾燥していることがあります。特に生後3か月を過ぎる頃からは、赤ちゃんの肌は脂っぽい状態から乾燥傾向へと大きく変化するため、非常に荒れやすく注意が必要です。今回は、高温多湿で汗をかきやすい梅雨の季節だからこそ知っておきたい、赤ちゃんの正しいスキンケアについてお話ししましょう。

【梅雨のスキンケアが誤解される理由】

梅雨の季節は、先ほどお話ししましたように、スキンケアについて誤った対処をされることがあります。それには、主に4つの理由があります。 1.汗をかいても肌は乾燥している 汗を大量にかくと、汗が蒸発する際に肌の水分が一緒に奪われてしまいます。見た目には皮膚が湿っていても、内側は乾燥し、バリア機能が崩れやすくなっています。 2.汗詰まり(あせも、汗疱の原因) 赤ちゃんは大人に比べて汗腺の数が2倍以上多く密集しています。そのため、大人の3倍近く汗をかきます。また、発汗の機能が未熟で、汗の出口が詰まりやすく、あせも、汗疱(かんぽう:1~2㎜の水疱)を作りやすくなります。 3.汗に含まれる成分の刺激汗には塩分やアンモニア等の刺激物が含まれています。これを放置しておくと肌に刺激を与え、汗かぶれを起こしやすくなります。 4.エアコンによる乾燥 冷房中(特に除湿)では、空気中の湿気を水滴に変えて屋外に捨て、室温を下げます。さらっとして、冷たくて気持ちが良いと思われるかもしれませんが、冬と同じくらい乾燥している可能性もあります。 これらの理由により、梅雨の季節は、他の季節に比べて肌トラブルが起こりやすいことを知っておくことが重要です。

【スキンケアの基本】

スキンケアの基本は、清潔・保湿・保護で、赤ちゃんからお年寄りまで同じです。あせも、湿疹があると、気になって十分に洗えないことがあります。お風呂やシャワーでは、最初に汗をお湯で流しましょう。これで8割程度の汚れが流されます。次に石鹸の泡を十分に立てて、皮膚を転がすように洗ってください。泡がこめ細かいほど、汚れを吸着しやすく、肌への刺激も少なくなりますし、泡切れもよくなります。洗い終わったら、肌がぬるぬるしなくなるまで、しっかりとお湯で流してください。洗い残しが起こりやすい場所(額の生え際、耳の裏、うなじ、背中、腋、膝の裏、足の指の間)はぬるぬるしていないか確認しましょう。そして、まだお肌がしっとり湿っている5分以内に保湿をしましょう。

【梅雨の乾燥対策】

赤ちゃんは、大人以上に気象の変化に敏感です。 梅雨の乾燥と肌荒れから赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、今日から実践できる3つの対策です。 1.夏向けの「さらっと保湿」を継続する 「夏場はベタつくから」と保湿を止めず、お風呂上がりや朝の着替え時は必ず保湿ケアをしましょう。冬用のしっとりしたクリームから、サラッとした使い心地のローションや乳液タイプに変えるのがおすすめです。 2.汗はこすらず「優しく押さ拭き」 汗をかいたらこまめにふき取ってください。外出時は、濡れたハンドタオルを準備しておくと便利です。そのときゴシゴシ擦ると、デリケートな皮膚や必要な皮脂まで傷つけてしまいます。水やお湯で濡らした柔らかいガーゼやタオルを使って、ポンポンと肌を優しく押さえるようにして汗を吸い取らせましょう。お尻拭きを代用されることがありますが、低刺激ではあっても防腐剤などが配合されているものもあり、赤ちゃんの肌に合わないことがありますので注意しましょう。大量の汗をかいた場合には、拭き取るよりも、ぬるめのお湯で流してあげた方がさっぱりします。シャワーを使うときには、放物線を描く程度の水圧で優しく流してください。 3.室内の「湿度管理」を見直す エアコンの除湿を使う際は、部屋が乾きすぎないよう注意してください。赤ちゃんにとって快適な湿度の目安は「50%〜60%」です。部屋に湿度計を置き、下がりすぎている場合は設定を調節しましょう。
①快適な部屋の環境づくり ・室温と湿度 室温は22~24℃、湿度は50~60%を目安に少し低めに保ちましょう。大人にとっては「少し肌寒い」と感じるくらいが、赤ちゃんにはちょうど良いです。大人は上着などで調節してください。 ・風の向き: エアコンや扇風機の風が、赤ちゃんに直接当たらないよう風向きを工夫します。 ・体温のチェック 赤ちゃんの顔が赤くなっているときは、体温を測ってみましょう。37.5℃以上の熱があっても、機嫌がよくミルクをよく飲むなら、濡れたタオルで汗を拭き、室温や衣服を下げて様子を見ます。逆にいつもより体温が低ければ、室温を上げたり掛け物で調整したりしましょう。 ②基本的な「不快原因」のチェック 赤ちゃんが泣き出したら、まずは以下のポイントを確認して不快な原因を取り除いてあげましょう。 ・おむつは濡れていないか ・暑すぎたり、寒すぎたりしないか ・お布団のシーツに大きなシワがないか ・衣類がよれて、肌に擦れていないか これらを確認した上で、軽く背中をトントンしたり、ホワイトノイズ(ビニール袋をカサカサ擦る音、換気扇の音など)を聞かせたりすると、フッと落ち着くことがあります。 ③科学的に効果のある「抱っこ歩き」 どうしてもギャン泣きが止まらないときは、近年研究でも効果が実証された「抱っこ法」がおすすめです。赤ちゃんを体に密着させて抱っこし、5分ほどすたすたと早足で歩きます(その場で揺らすのではなく、まっすぐ歩き移動するのがポイントです)。赤ちゃんが落ち着いて眠りそうになったら、そのまま3分ほど抱っこしたまま待ってから、ベッドに寝かせます。 もし、長時間(個人差がありますが、20~30分を目安に)抱っこしてあやしても全く効果が見られない場合は、そのやり方が今の赤ちゃんに合っていない証拠です。親子ともに疲れてしまうだけなので、「この方法は一旦あきらめよう!」と割り切ることも大切です。

まとめ

梅雨の時期は「潤っている」と誤解されがちですが、生後3ヶ月を過ぎて乾燥傾向になった赤ちゃんの肌は、汗やエアコン・扇風機の風によるダメージをダイレクトに受けています。「ジメジメしているから大丈夫」と油断せず、この季節に合った優しいスキンケアを心がけてあげてください。毎日の正しい汗のケアと丁寧な保湿が、梅雨のトラブルに負けない赤ちゃん肌を守ることにつながります。
更新日:10/10(10/03〜10/09集計)
梅雨や夏の高温多湿な時期は、汗かぶれ・あせも・汗疱(かんぽう)・エアコンによる肌乾燥が重なり、生後3ヶ月以降の赤ちゃんの肌はバリア機能が崩れやすくなるため、清潔・保湿・保護を基本としたベビースキンケアと、室温22〜24℃・湿度50〜60%を保つ室内環境づくりで、新生児・乳児のデリケートな肌トラブルを未然に防いでいきましょう。