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茶器・茶道具などの古物の秀逸に品物をそろえています。






綱敷天満宮


       春 風   中唐・白居易 七言絶句

    春風先発苑中梅  春風 先ず発(ひら)く 苑中の梅
    桜杏桃梨次第開  桜杏桃梨 次第に開く
    薺花楡莢深村裏  薺花(せいか)楡莢(ゆきょう) 深村の裏
    亦道春風為我来  亦(ま)た道(い)う 春風 我が為に来たると

    春風の中、まっさきに御苑の梅が花開き、
    そして桜(ゆすらうめ)、杏(あんず)、桃、梨とつぎつぎに咲きほころぶ。
    草深い田舎では、なずなの花、楡(にれ)の莢(さや)くらいしかないが、
    それでも、春風がわれわれのために吹いてきた、と喜ぶのだ。

      苑    宮中の御苑。
      桜    「さくら」ではなく「ゆすらうめ」。
      次第  つぎつぎと。
      薺    なずな。
      道    言う。思う。

    白居易(772〜846)
      字は楽天。香山居士・酔吟先生と号した。
      下邽(陝西省渭南県)の人。
      29歳で進士に及第。ついで上級試験にも合格し、役人生活に入った。
      その後、翰林学士や左拾遣などの要職についたが、元和10年(815)
      上書をとがめられて江州(江西省九江市)に左遷された。
      のち、杭州、蘇州の刺史を歴任、刑部尚書に至った。
      晩年は洛陽に住み、仏教への帰依を深めて郊外の香山寺の僧らと親交
      を結び、香山居士と称した。
      若いころは社会風刺の詩をさかんに作ったが、江州左遷以後は閑適・
      感傷の詩を多作。
      日本にも早くから伝わって、菅原道真をはじめ平安朝文学に大きな影響
      を与えている。
      『白氏文集』71巻がある。