■映画「クイーン THE QUEEN」のDVD■
2006年公開の英仏伊合作映画。日本では翌2007年公開。
女優ヘレン・ミレンの出演作を探して購入。
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1997年、英国王室のダイアナ妃が当時のチャールズ皇太子と離婚後、好奇の目で追いかけるパパラッチから逃れる為に高速度で走っていた自動車が事故を起こし帰らぬ人となった。
その直前、総選挙で労働党が勝利して政権交代し、トニー・ブレアが首相となったのだが、トニー・ブレアの妻シェリー・ブレアをはじめトニーの取り巻き達は皆、王室を批判する者だらけ。それこそ王政を廃止して共和制にすれば良いと思う者だらけで、ダイアナ元妃の死に当って声明を出さず、半旗も掲げない王室の対応に国民が不満を抱いていることを利用し、トニーも取り巻きも自分達の株を上げようと画策する。
そしてついには、「女王、首相に屈する」という見出しの新聞記事まで出てしまう。
だが、元々英王室では声明を出したり、半旗を掲げたりすることは、長い伝統の中で前例がない事であった。女王はそれに倣っただけだったのだ。
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日本でも同様の事が言えますが、政治家が国家元首(日本なら天皇、英国なら国王)を政治利用しようとする悪だくみは、英国でも同じだったんだなと映画を観る限り思う所です。
日本にも〇沢某とか居ましたし、今の与党にも居ますね。独裁者を国賓で呼ぼうとする輩が。そのようなことをふと考えさせられる映画でした。
今は亡きエリザベス2世女王の苦悩を垣間見られる表現に仕上げた良い映画でした。
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ジャケットもディスクも綺麗で、映像も問題無く綺麗に再生出来ました。