ネットショップを始めたきっかけを教えてください
地域密着型の実店舗の運営経験を全国へ 安心・信頼できる楽天に出店
佐藤さん 実店舗の「山田屋」は、明治5年の創業以来、140年の歴史を持つ、人形とベビー用品の老舗です。私はそのベビー用品部門で接客と仕入れを担当していましたが、長男の出産を機に、「子育てをしながら、店の成長に寄与するためには何をすればよいか」と考えるようになりました。そこで、目を向けたのがインターネットです。山田屋は地元・豊田市に根ざした、いわば“地域密着型”の店舗。ここで積み重ねた実績と経験をネットショップでフル活用し、全国に商圏を広げようと、2011年11月に「人形とベビー用品の桜うさぎ」を立ち上げました。当時は、ネットショップに関する知識はもちろん、ネットでの買い物経験すらありませんでした。でも、「ネットショップの実績が伸びている」というニュースはよく耳にしていたので、思い切ってチャレンジすることにしたのです。
出店先に楽天を選んだ理由は?
佐藤さん “ネットショップに関する知識がなくても、安心して運営できる”と判断したから。仕入れ先のメーカーの方から「楽天ならサポートも手厚いし、大手なので信頼できる」と太鼓判を押されたことが決め手になりました。
実際に運営を始めてみて、苦労された点は?
オープン当初はわからないことばかりECコンサルタントの助言が頼りに
佐藤さん 実は楽天のお店をオープンするに当たって、パソコンを買うところからスタートしたほど(笑)。当然、ネットショップについての知識もまったくありません。だから、最初のうちは何をすればよいのかすらわからず、とにかく苦労したというのが本音です。そこでオープン直後に、ECコンサルタントに勧められた、運営ノウハウなどが学べる楽天大学を受講。まずは「100万円達成コース」(現「ロケットスタート!3ヶ月基本実践コース」に相当)から始めました。
受講して特に印象に残ったのは、「商品を購入されたお客様には、サンクスメールやフォローメールをお送りするように」と推奨されたことです。ネットショップの運営に当たっては、実店舗と同様、お客様との1対1のコミュニケーションを大切にしたいと考えていたので、『これだ!』と思い、すぐに対応しました。
このほか、ECコンサルタントには効果的なセールの打ち方やクーポンの付け方など、ネットショップに関するさまざまなノウハウをアドバイスされ、それらを漏れなく実行。オープン当初の苦しい時期、ECコンサルタントとの二人三脚で店舗運営に当たりました。ネットショップの知識がまったくゼロの状態でしたが、逆にそれがプラスに作用し、楽天大学の講義やECコンサルタントの方の助言を素直に吸収できたのだと思います。
売上はいかがですか
「提案力」と「心配り」が強み短期間で売上目標3,000万円を突破
佐藤さん 最初はどうなることかと思いましたが、売上は100万円、500万円、1,000万円と順調に伸びていきました。そして2014年3月、ついに月商3,000万円を突破。出店当初は「中長期的に3,000万円を超えられれば」と考えていましたが、何もわからずに始めた私でも2年半足らずでその目標を達成することができました。
短期間で目標を達成できた要因は?
佐藤さん 売上が伸びたのは、まず弟、次に弟の友人が「桜うさぎ」の運営に参加し、スタッフが3人になったからだと思います。なぜなら、私だけでなく、ほかの2人も“子育て真っ最中”。3人とも同じ年頃の子どもを持つ親なのです。自分たちが今まさに子育てをしているという視点から、『こういうものが欲しい』『これを店で売ろう』などと提案し合えるようになり、それが品ぞろえにも反映されて、売上アップにつながりました。
もう一つの要因は、こまやかな心配り。「桜うさぎ」では実店舗と同様、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。たとえば、購入していただいたお客さま一人ひとりに手紙を書いて商品に添えていますし、お祝いの熨斗紙の宛名は、印刷ではなく筆で手書きしています。こうした姿勢もお客様に評価され、売上が伸びました。
今後の目標をお聞かせください
「桜うさぎ」の認知度を高めてさらなる成長を目指す
佐藤さん 「桜うさぎ」の名前を全国に広めてネットでの売上をさらに上げ、お客様はもちろん、業界での認知度も高めていきたいと考えています。
長い歴史を持つ地域密着型の実店舗「山田屋」。実店舗と同様にお客様とのつながりを大切にしつつ、広く全国を対象とするネットショップ「桜うさぎ」。この2つの店舗の相乗効果で、仕入れ力を一層強化していくことがこれからの課題です。
出店をご検討中の方へ
心強い楽天のサポート力目標を1つずつ乗り越えて
佐藤さん 私はネットショップに関してまったくの素人でした。それでもECコンサルタントをはじめ、いろいろな人に支えられて、ここまで来ることができました。何より大切なのは目の前の目標と、中長期的な目標をキチンと立てることです。うちでは月商の目標をまず100万円、次は500万円などと無理のない範囲で立てました。そのうえで、それを達成する方策をECコンサルタントと一緒に考え、確実に実行していく。そうしたことを着実に積み重ねたからこそ、パソコンを買うところから始めた私でも、中長期的な目標と考えていた月商3,000万円を2年半足らずで達成できたのだと思います。皆さんも、ぜひネットショップにチャレンジしてみてください。
RUxのコンテンツに対し、再取材を行い作成しています。
写真はRUxに掲載されいている動画より抜粋しています。