佐藤農園のこだわり その1
籾(もみ)貯蔵 通常、お米は玄米の状態で貯蔵されています。また、店頭で販売されている場合には、すでに精米の状態になっているのがほとんどです。お米は、精米した直後が一番おいしく、精米してから1ヶ月くらいで食べてしまうのが理想的です。そのため、最近では注文を受けてから精米する方式のお店が増えてきました。もちろん、当店も注文を受けてから精米して発送いたします。 でも、当店のこだわりはそれだけではありません。 佐藤農園のお米は籾貯蔵なんです。籾の状態ということは、土に蒔けば芽が出る、つまり生きたままの状態で保存されているということなんです。そのため、いつまでも新米に近い食味を保つことが可能です。 でも、籾貯蔵しているお米ってあまり聞きませんよね。それはなぜでしょうか? その理由は、米の流通の仕方にあります。米は、農協や業者が農家から買い付けるのですが、その際、等級を格付けして単価を決める必要があります。ところが、検査で等級を決めるには、籾摺りして玄米の状態にしなくてはなりません。たとえ、その後すぐに出荷する予定がなくて、長期保管が予想される状況でも、です。 つまり、いったん農家の手を離れて流通し始めた米は、ほぼ全量がすでに玄米の状態になっているのです。 では、農家ならどこでも籾の状態のお米を持っているのでしょうか? 残念ながら、そうでもありません。米は秋のうちに玄米にして出荷してしまうのが一般的であり、農家が直接販売する分についても、米の検査は秋しか行われないのが普通なので、どの農家でも秋のうちにすべてを玄米にしてしまうのが一般的です。
※出荷時の米の検査について 米の検査は玄米の状態で行われ、この検査を通ったものでなければ品種・産年を表示して販売することができません。また、検査は毎日行われるものではなく、ある程度の数量をまとめて検査請求をしてから検査を受けます。 そのため、検査を受けた後、出荷(精米)までの間は通常通りの玄米(冷蔵)貯蔵となります。ご了承ください。
佐藤農園のこだわり その2
低温長時間乾燥
自然乾燥米ってご存じですか? 乾燥機を使用せずに、天日で乾燥させたお米です。おいしいですよね。 でも、自然乾燥でムラなく乾燥を仕上げるのって、実はとっても難しいんです。雨が降ればびしょびしょになってしまいますし、直射日光の当たる外側と、陰になる内側で乾燥の具合が全然違ってしまいます。きちんと仕上げるためには、何度も何度も積み替えをやって、こまめに水分をチェックして・・・ そこまでやっても、出荷基準の範囲内に水分を調整するのは非常に困難です。その年の天候に左右されやすく、安定供給が難しく、品質が均等になりにくいという問題があります。 そこで、佐藤農園では、乾燥機を使用した低温長時間乾燥を行っています。乾燥機のデメリットとしては、高温で一気に乾燥させるため、風味が損なわれるおそれがあります。そこで、乾燥時の温度を30℃以下とし、長時間かけて乾燥することでこの問題をクリアしました。機械乾燥なので品質が均等で、安定しています。風味を損なうこともなく、仕上がりは抜群!! 食べてみると、とってもおいしいですよ。
|